東芝病院が売却?
東芝が保有する東芝病院(東京都品川区)を、巨額損失による債務超過を回避するために売却する意向を決めたと報じられています。
今日はこの東芝病院売却について色々と調べてみました。
東芝が巨額の損失を計上!
東芝がアメリカの原発事業で、最大7000億円規模というとてつもない大きな損害が出る可能性があると報じられています。
東芝と言えば、日本だけではなく世界でも有数の電機メーカーであり、国内最大の半導体メーカーですね。
そんな大企業の東芝でも、この7000億円規模の損失というのはかなり大きな損失です。
その損失を埋めるために、半導体事業の一部を分社化したり東芝の株式の2割程度を売却するといったことで資金を捻出しようとしています。
そんな資金捻出の1つの手段として、東芝が保有している『東芝病院』(東京都品川区)の売却も検討しているとメディアが報じているようですね。
また東芝は子会社で様々な医療機器の開発を行っていた『東芝メディカルシステムズ』を2016年に手放しています。このため自社で開発した医療機器を利用していた東芝病院を経営するメリットも薄れたということも売却の噂が出る理由の1つとして考えられそうですね。
ちなみに『東芝メディカルシステムズ』は、キャノンに買収され『キャノンメディカルシステムズ』に2018年を目処に名称が変わる予定になっているようですね。
東芝病院とは?
今回売却が噂されている東芝病院は、東芝が運営していて、東京都品川区東大井にあります。病床数は307床ある総合病院になりますね。
元々は東芝グループの社員やその家族を対象とした企業病院でしたが、現在は一般の人でも利用することができます。
そんな東芝病院でしたが、最近では赤字経営が続いているという情報ももあり、今回このタイミングで売却といった噂も報じられているようですね。
東芝病院の売却先はどこ?
となると気になるのは、東芝病院の売却先になりますよね。
東芝病院があるのは東京都品川区なので、2027年開業予定の『リニア中央新幹線』が開業予定の品川駅から近いということもあり、今後注目されるエリアになる可能性もありますから尚更、売却先となる企業には注目が集まりますよね。
そしてその売却先として可能性があると報じられているのが、『国際医療福祉大学』になります。
元々は他の企業が噂されていたようですが、ここに来て売却先の最有力候補として噂されているようです。
売却先として噂される国際医療福祉大学とは?
東芝病院の売却先として噂されている、『国際医療福祉大学』と言えば、2017年4月に千葉県成田市に医学部を新設する大学として有名な大学になりますね。
本部は栃木県大田原市にありますが、日本各地に関連施設があり、近年急激に大きく成長しているグループでもあります。以下が主な関連施設になっています。
大学キャンパス
- 大田原キャンパス(栃木県大田原市)
- 小田原キャンパス(本校舎:神奈川県小田原市)
- 福岡キャンパス(福岡県福岡市早良区)
- 大川キャンパス(福岡県大川市)
- 成田キャンパス(千葉県成田市)・・・2017年4月開校予定。
- 東京青山キャンパス(東京都港区)
- 熱海キャンパス(静岡県熱海市)
附属病院
- 国際医療福祉大学病院(栃木県那須塩原市)
- 国際医療福祉大学塩谷病院(栃木県矢板市)
- 国際医療福祉大学クリニック(栃木県大田原市)
- 国際医療福祉大学三田病院(東京都港区)
- 国際医療福祉大学熱海病院(静岡県熱海市)
グループ関連施設
- 介護老人保健施設マロニエ苑(国際医療福祉大学病院に隣接)(栃木県那須塩原市)
- にしなすの総合在宅ケアセンター(国際医療福祉大学病院に隣接)(栃木県那須塩原市)
- 特別養護老人ホーム栃の実荘(栃木県那須塩原市)
- 国際医療福祉リハビリテーションセンター(大田原キャンパス内に設置)(栃木県大田原市)
- おおたわら総合在宅ケアセンター(大田原キャンパス内に設置)(栃木県大田原市)
- 特別養護老人ホームおおたわら風花苑(大田原キャンパス内に設置)(栃木県大田原市)
- 情緒障害児短期治療施設那須こどもの家(大田原キャンパス内に設置)(栃木県大田原市)
- 山王病院(東京都港区)
- 山王メディカルセンター(東京都港区)
- グループホーム青山(東京都港区)
- 特別養護老人ホーム/障害者支援施設新宿けやき園(東京都新宿区)
- 化学療法研究所附属病院(千葉県市川市)
- 高木病院(福岡県大川市)
- 柳川リハビリテーション病院(介護老人保健施設水郷苑に隣接)(福岡県柳川市)
- みずま高邦会病院(福岡県三潴郡)
- 福岡山王病院(福岡県福岡市早良区)
- 介護老人保健施設水郷苑(柳川リハビリテーション病院に隣接)(福岡県柳川市)
- 有明総合ケアセンター(福岡県柳川市)
- ケアサポートハウス大川(福岡県大川市)
- 総合ケアセンターももち(福岡山王病院と同敷地内)(福岡県福岡市早良区)
- 重症心身障害児(者)施設柳川療育センター(福岡県柳川市)
- 軽費老人ホームおおかわケアハウス(福岡県大川市)
栃木県、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県、福岡県といった場所に関連施設や大学キャンパスを所有していて、かなり大きなグループと言えそうですね。
2017年からは医学部を新設するということで、ますます発展が予想されるグループですね。
ちなみにこの『国際医療福祉大学』は、過去にも既存の総合病院を買収や譲渡・継承して関連施設として運営している実績があるので、今回の東芝病院の売却先として有力候補に挙げられるのはありえる話と言えそうですね。
過去に買収・譲渡・継承した主な病院は以下のようになっています。
- 日本たばこ産業株式会社東京専売病院(2005年)→国際医療福祉大学三田病院。
- 山王病院(1996年)。
- 塩谷総合病院(2009年)→国際医療福祉大学塩谷病院。
- 国立熱海病院(2002年)→国際医療福祉大学熱海病院。
- 化学療法研究所附属病院(2005年)
上記のように経営不振等に陥った既存の総合病院を立て直すといった経営には実績があるので、今回の東芝病院買収も実現する可能性も考えられそうですね。
ただこの情報に関しては噂の域を出ませんので、これから何らかの展開や情報を待ちたいところですね。
これからの東芝病院に注目!
親会社である東芝が多額の損失を計上して混乱している状況ですが、今後東芝病院がどのような道を辿るのか非常に注目ですね。
今まで通り東芝病院として運営されるのか、それとも何処かのグループに買収されるのかはわかりませんが注目していきたいと思います。
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