大相撲の初切(初っ切り)!
皆さんは大相撲の力士が行う初切(初っ切り)というパフォーマンスをご存知でしょうか。
この初切(初っ切り)がとてつもなく面白くて、レベルが高いので今日は初切(初っ切り)について書いてみたいと思います。
初切(初っ切り)って何?
初切(初っ切り)は、しょきりやしょっきりと呼ばれるパフォーマンスになります。
この初切(初っ切り)は、相撲の禁じ手をや決まり手四十八手を面白おかしく紹介するパフォーマンスになっています。
古くは江戸時代から行われていて、現在でも相撲の取組の前に行われることがありますね。
初切(初っ切り)ってどんなパフォーマンス?
上にも書いたように基本的には相撲の禁じ手や決まり手の四十八手を紹介する内容になっています。
通常の相撲の取組の様に対戦形式でパフォーマンスを行っていきます。
初切(初っ切り)の構成は、通常演じる力士が考えることになっているので大筋の流れはあるものの演じ手や時期によって様々な内容が楽しめる様になっています。
基本的には取組前の余興や前座という位置付けにはなっていますが、演じる力士もかなり様々なアイディアを織り混ぜながらあらすじを構成していて、体を張って演じていますね!
初切(初っ切り)ならではの定番ネタというのもありますので、以下に主なパフォーマンスをまとめてみました。
- 相撲では禁じ手の殴ったり蹴り倒したりする。
- 取組前に口に含む力水を対戦相手に吹き掛ける。
- 行司に攻撃して、ノックアウトしてしまう。
- コントで使うような小道具がたくさん登場する。
- 相手のマゲを掴んで引っ張り回す。
- 塩をカゴごと撒く。
- 流行りのお笑い芸人のネタを披露する。
実に様々なパフォーマンスを披露するので、その辺の売れていない芸人のコントより余程高いクオリティがあることが多いですね!
そこ面白さやクオリティの高さから初切(初っ切り)を目的に早い時間帯から会場に向かう人もいるようですね。
以前テレビでお笑い芸人・千原ジュニアさんも初切(初っ切り)を大絶賛していました。
この初切(初っ切り)は大相撲の本場所では行われていない様ですね。地方巡業等の取組が始まる前の早い時間帯に行われるので、生で見てみたい場合は本場所ではなく地方巡業等を見に行くといいかもしれませんね!
どんな人が初切(初っ切り)を行う?
初切(初っ切り)を行うのは、幕下以下の力士になります。つまり関取になるとこの初切(初っ切り)から卒業することになりますね。
初切(初っ切り)を行う力士のジンクスの1つとして、初切(初っ切り)を担当した力士は出世できないというものがあります。
ただこれはあくまで俗説に過ぎないため、初切(初っ切り)を務めた力士でも出世した力士も存在します。しかしながら出世しない割合が多いため、ジンクスはあながち嘘とは言い切れないかもしれませんね。
ちなみに初切(初っ切り)を担当して出世した力士には栃錦(横綱)、出羽錦(関脇)がいますね。
通常幕下の力士は大銀杏を結うことはありませんが、初切(初っ切り)では大銀杏を結うことが許されています。
こういった点も幕下力士が初切(初っ切り)を担当するメリットになっているような気がしますね!
初切(初っ切り)の動画が面白い!
担当する力士によって、色々なあらすじやネタが存在するので何回見ても楽しめるのが初切(初っ切り)のいいところですね。
個人的にはその辺のお笑い芸人のコントより完成度やクオリティは間違いなく高い様な気がします。
実際にこの初切(初っ切り)を見たいがために取組前の早い時間帯から会場に足を運ぶことがある人がいるのも頷けますね。
最近では、貴源治と貴公俊という双子の力士が担当したりもしていました。双子の初切(初っ切り)は呼吸もぴったりでかなり人気だったみたいですね。
2018年2月時点では二人とも関取に昇進しましたので、初切(初っ切り)からは卒業してしまっていますね。
初切(初っ切り)に注目!
最近相撲界の悪いニュースが多くて、相撲人気がちょっと心配ですが、初切(初っ切り)の様にあまり知られていない優れたパフォーマンスもあります。
こういった所に注目が集まって、再び相撲人気が復活すると良いなと思いますね!
皆さんも是非初切(初っ切り)を1度ご覧になってみてはいかがですか?
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