土曜ドラマ『火の粉』!
土曜ドラマ『火の粉』が、かなり怖いと話題になっているようです。
そんな話題の土曜ドラマ『火の粉』の原作のあらすじをまとめてみました!
ユースケサンタマリアさん演じる武内真伍の正体や最後の結末も気になりますよね!!
ネタバレも含みますので、結末やあらすじが知りたくない方は見ないように注意してくださいね!!
原作『火の粉』とは?作者は?
原作の小説『火の粉』の作者は雫井脩介さんですね。
雫井脩介(しずくい しゅうすけ)さんは、大学卒業後に出版社や社会保険労務士事務所などでの勤務を経て、1999年に31歳で小説家としてデビューしました。
雫井脩介さんの主な作品は以下の通りです。
・栄光一途(2000年1月)・・・雫井脩介さんのデビュー作であり、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しました。
・虚貌(2001年9月)・・・2001年の週刊文春ミステリーベスト10で第24位。2005年にテレビ朝日でドラマ化されています。
・火の粉(2003年1月)・・・土曜ドラマ『火の粉』の原作。2005年にもテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』でドラマ化されている。
・犯人に告ぐ(2004年7月)・・・2004年週刊文春ミステリーベスト10で第1位。2005年『このミステリーがすごい』第8位。2007年には、豊川悦司さん主演で映画化もされています。
・クローズド・ノート(2006年1月)・・・2007年に、沢尻エリカさん主演で映画化されています。
・ビター・ブラッド(2007年8月)・・・2014年に、佐藤健さん主演でフジテレビの連続ドラマ化されています。
・検察側の罪人(2013年9月)・・・2013年週刊文春ミステリーベスト10で第8位。2014年『このミステリーがすごい』第8位。
ざっとあげただけでもこれだけの作品が出てきますね。
まさに21世紀を代表するミステリー作家の1人と言えるのではないでしょうか。
土曜ドラマ『火の粉』は、今回全9話で連続ドラマとして放送されますが、2005年に『土曜ワイド劇場』で2時間ドラマとして、すでにドラマ化されています。
しかしながら大きく異なる点は、2005年のドラマでは今回優香さんが演じている『梶間雪見』が主人公という点です。
つまり今回のドラマの主人公であるユースケ・サンタマリアさん演じる『武内真伍』とは、見ている視点が逆になるということですね。
これによって心理描写がかなり変わってきそうなので、どのようにドラマが描かれるかとても気になりますね。
ここからネタバレになります!!
原作『火の粉』の結末は?
突然、梶間家の隣の空き家に引っ越してきたのは武内真伍という1人の男性。
3年前に武内はある一家の殺害事件の容疑者として裁判にかけられていました。
極刑である死刑も考えられる状況でしたが、武内真伍も背中に傷を負っていたことや決定的な証拠が不十分であることにより、逆転で無罪判決を下されます。
その武内真伍の裁判の裁判官を務めていたのが、梶間勲でした。
梶間勲はこの裁判を最後に退職。
現在は大学の教授として働いていましたが、隣に引っ越してきた武内と再会することになります。
武内真伍は引っ越した家の隣人が、命の恩人ともいえる梶間勲の一家だとわかると次第に梶間家に近づいていきます。
初めは贈り物や地方の物産品等をおすそ分けする程度であったが、徐々に梶間勲の母の介護や家の中の手伝い等、梶間家の中にも上がり込み、色々なことに首を突っ込んだり介入していきます。
すると梶間家では、徐々に不可解なトラブルや事件が頻発するようになります。
さらには梶間勲の母が事故で死んでしまいます。
親切に梶間家に接する武内真伍に梶間家の人々は信頼を寄せていきますが、梶間勲の義娘の梶間雪見だけは疑いの目を向けていきます。
一方で武内が無罪になった一家殺害事件の遺族である池本亨は、無罪判決が下された後も武内真伍が犯人だと信じて、武内真伍について調べまわっていました。
池本亨は、梶間家に武内真伍が出入りしていることを知り、武内真伍の本性を伝えるために梶間雪見とコンタクトを取ります。
しかし池本亨が梶間雪見に近づいていることを知った武内真伍は、梶間一家で唯一心を開かない梶間雪見を梶間家から追い出そうと巧妙な罠を仕掛けます。
それによって、梶間雪見は浮気や娘・まどかへの虐待を疑われ、夫である俊郎に追い出されてしまいます。
追い出された梶間雪見は、諦めずに試行錯誤をして梶間家の1人1人とコンタクトを取り、説得していきます。
次第に梶間雪見以外の梶間家の人間も、武内真伍の異常さに気付き、疑いの目を向けていきます。
その頃、梶間勲は武内真伍の裁判の時に検事を担当していた野見山に再会します。
野見山の紹介で、梶間勲は武内真伍の古い友人に会い、そこで驚くような武内真伍の本性を聞くことになります。
武内真伍は、自分が好意を抱く人物に過剰な愛情を持ち、その人物に尽くすことを生きがいにする。しかし自分の愛を相手が受け入れてくれなかったりすると、逆にそれを自分への裏切り行為と判断して、愛情が相手を殺そうと思うほどの憎悪へと変わってしまう。
さらに武内真伍には自傷行為をするという特徴も持ち合わせていたことも知る。
一家殺害の事件現場を訪れた梶間勲は、事件の時に武内真伍が負っていた背中の傷は、武内真伍自身が自分でつけた自傷行為によるものだと気が付きます。
そして自らの下した判決が間違っていたことに後悔します。
ここから物語はクライマックスに入っていきます。
武内真伍は、梶間勲の妻・尋恵と梶間勲の息子で梶間雪見の夫・俊郎と梶間雪見と梶間敏郎の娘・まどかの3人を連れて、武内真伍の別荘に向かいます。
武内真伍の別荘の庭でまどかと遊んでいた尋恵は、庭の隅で偶然布団の圧縮袋に入れられた池本亨の死体を発見してしまいます。
池本亨は、武内真伍の周辺を調べ上げて、梶間勲の母を武内真伍が事故に見せかけて殺害したことを突き止め、3年前の事件の真犯人が武内真伍であるという真相に辿り着きます。
しかし逆に武内真伍にそれがバレて、池本亨は殺害されてしまいます。
庭から戻った尋恵の様子がおかしいことに気づいた武内真伍は、池本亨の死体が尋恵に発見されたことに勘付きます。
武内真伍は、尋恵も殺害しようと迫ります。
必死にまどかを逃がそうとする尋恵を見て、俊郎もようやく武内真伍の正体に気付きます。
俊郎は、2人を守ろうとして武内真伍に立ち向かいます。
その頃、一連の事件のすべてを理解した梶間勲と梶間雪見は警察と共に、3人を助けるために別荘に駆けつけます。
別荘の中に入った梶間勲ですが武内真伍がカギを掛けてしまい、警察が中に入れずにいたため、武内真伍を牽制しながらカギを開けようとします。
しかしその隙に武内真伍は、倒れている俊郎にとどめを刺そうと襲いかかります。
梶間勲は俊郎を守るため、武内真伍を灰皿で何度も殴りつけます。
結果、武内真伍は死亡。
物語の最後は、梶間勲は武内真伍殺害で逮捕され、裁判で1年6か月の実刑を受けてしまうというラストになっています。
武内真伍の正体は?
このドラマの主人公の武内真伍の正体は、結論からいうとこのドラマで起こる事件の真犯人になります。
武内真伍は、父親が離婚と再婚を繰り返していて、産みの母親と育ての母親が違うという複雑な環境で育ちます。
そのせいか、必要以上の愛情を相手に注ぎ、その愛に相手が答えてくれないと即座に相手を抹殺しようとするという歪んだ愛情表現しかできない異常な精神の持ち主になってしまいます。
一家殺害事件の発端も、実は武内真伍がプレゼントしたネクタイを使ってくれなかったからという些細な理由からであり、武内がその行為を裏切りとみなして一家を殺害してしまうという異常な行動に出たものでした。
武内真伍は愛情を常に受けたいという寂しい生い立ちが生み出した、異常な精神状態の殺人鬼だったと言えそうですね。
『火の粉』の今後の展開に期待!
『火の粉』の原作にあらすじや結末は上記のような感じですが、ドラマの『火の粉』が全く同じ展開になるとは限りませんし、細かい描写は変わってくると思われます。
特にユースケ・サンタマリアさんの得体の知れない不気味な演技には、実に期待したいと思います。
狂気溢れるクライマックスのシーン等がどのように映像化されていくのかとても楽しみです。
みなさんもドラマ『火の粉』を是非見てくださいね。
優香さん演じる梶間雪見の娘・まどか役の子役についてに記事はこちら!
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