インフルエンザ予防に漢方・麻黄湯!
皆さんはインフルエンザや風邪の初期症状に有効な漢方・『麻黄湯』というモノを知っていますか?
冬インフルエンザが流行する時期には注目を集めている様です。
今日はこのインフルエンザや風邪の初期症状に有効と言われている漢方・『麻黄湯』について調べてみたいと思います。
漢方薬・『麻黄湯』とは?
『麻黄湯』はマオウトウと読みます。なんか呼び方だけで聞くとかなりインパクトがありますよね。私は最初『魔王島』かと思ってしまいました。(笑)
この『麻黄湯』は漢方薬として、薬局で買うことや病院で処方して貰うことができます。
『麻黄湯』は以下の生薬が配合されている漢方薬となっています。
- 麻黄・・・鼻詰まりや咳を抑える効果がある。葛根湯等にも含まれている。
- 杏仁・・・麻黄の補助として働き、咳や痰の緩和をする効果がある。
- 桂枝・・・体を暖める効果や発汗・発散作用、胃を整える効果がある。葛根湯等にも含まれる。
- 甘草・・・各生薬を緩和・調和する。喉の痛みや咳を抑える効果もある。
漢方薬『麻黄湯』は臨床的には以下の様な病気に有効とされています。
- インフルエンザの初期症状。
- 気管支炎。
- 気管支喘息。
- アレルギー性鼻炎。
- 夜尿症。
- 悪寒。
- 発熱。
- 腰痛。
麻黄湯はインフルエンザの治療や予防に有効?
麻黄湯が最も有効と言われているのは、高熱が出て急に体調が悪化する風邪やインフルエンザの初期です。
寒気がして高熱となり、間接が痛み頭痛もある。寒気がして布団に入っていても暖まらない。こんな状況や症状に最も有効で即効性が期待できます。
こんな時に麻黄湯を服用することで、体を芯から暖めて発汗を促してくれます。これにより症状を改善する効果があります。
逆に熱はあるけど寒気や関節痛は特にない場合や『麻黄湯』を飲んだ後、体が温まり汗が出て温かくなってきたら『麻黄湯』の服用をやめましょう!
上にも書いたように高熱や関節痛に効果を発揮するのが、『麻黄湯』になります。
つまりインフルエンザの初期症状にも非常に有効ということがわかっています。
またインフルエンザの治療において、インフルエンザ治療薬として知られるタミフルと同じ程度の症状軽減効果が『麻黄湯』にはあるという研究結果が福岡大学病院の研究チームより発表されています。
インフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザ、イナビルには副作用が起きる可能性があります。主な副作用は下痢や腹痛、吐気等ですが、漢方薬である『麻黄湯』は副作用を起こす可能性がかなり低いのでインフルエンザ治療薬に比べて副作用を気にすることなく、服用することができます。
またタミフルやリレンザ、イナビルといったインフルエンザ治療薬との併用も可能なので、より効果的かつ即効性のある治療が可能となりますね。
こういった点からもインフルエンザの初期症状に対して、『麻黄湯』をおすすめしたいですね。
では『麻黄湯』はインフルエンザの予防対策として有効なのでしょうか?
残念ながら『麻黄湯』に直接的なインフルエンザの予防効果はないとされています。なので予防したい場合はワクチンの予防接種やインフルエンザの予防効果が認められているタミフル等を服用することをおすすめします。
ただ『麻黄湯』には体を温めたり発汗を促す効果があります。
体を温めて全身の血液循環を良くすることで、血の巡りを良くして細菌や異物の処理を担う白血球(リンパ球)の働きが活発になる様にすることができます。これにより、体内に入ってきたインフルエンザウイルスの増殖を抑えることができると考えられますので、間接的には効果が期待できる可能性はありますね。
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『麻黄湯』を服用する時のメリットとデメリットは?
漢方薬・『麻黄湯』のメリットをわかりやすく以下にまとめてみました。
- インフルエンザの初期症状に有効。
- 小児や高齢者にも使用可能。(症状や状態による)
- インフルエンザ治療薬と比べて副作用が少ない。
- インフルエンザ治療薬との併用も可能。
- 診察なしで薬局などでも購入が可能。(市販の麻黄湯は病院で処方される麻黄湯よりも生薬の配合量が少ない場合があるので注意。)
- 薬にありがちな眠気やぼーっとする効果がない。(むしろシャキっとするとされています。)
次に漢方薬・『麻黄湯』のデメリットですね。
『麻黄湯』には使用する人の体質によって、向き不向きがあります。
基本的に『麻黄湯』は強めの漢方薬なので、普段は健康体の人(体力があり、冷え症ではない、胃腸の強い人)に向いています。逆に言うと元々風邪をひきやすい・お腹を壊しやすい・冷え症というタイプの人には向かないとされています。
他にも妊娠中の方や高血圧や心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害といった持病を持っている方は悪影響が出る可能性があるので服用の際は注意した方がいいですね!
また『麻黄湯』は漢方薬であり、比較的大きな副作用は出にくい薬とされていますが、副作用が全くないわけではないので注意が必要です。
過去のには以下のような副作用が起きたと報告があるようです。
- 発疹・発赤。
- 不眠。
- 異常に汗をかく。
- 頻脈・動悸。
- 全身の脱力感。
- 食欲不振・胃部不快感。
- 吐き気・嘔吐。
- 排尿障害。
こういった症状が起きた場合は使用をやめて、医師や病院に相談するようにしましょう。
麻黄湯の値段は?
漢方薬・『麻黄湯』は市販でも気軽に手に入れることができ、ネット通販や大手ドラッグストアでも簡単に買うことができますね。
漢方薬を多く扱うツムラから出されている『麻黄湯』は、8包入りで約600円程の値段になっています。
インフルエンザ治療薬のタミフルは1錠283円となっていて、1日2回5日間の服用だと10錠で2830円になります。ここに診察代や調剤代が加わるので4500円程の値段になります。(地域や病院によって異なります。)
ここにさらにインフルエンザを調べる検査代が5000円~6000円かかるので合計10500円程になります。
保険適応であれば3割負担で3500円くらいになると思いますね。
ということで『麻黄湯』はかなり安価であると言えそうですね。
ただ市販の麻黄湯は病院で処方される麻黄湯よりも生薬の配合量が少ない場合がありますので、注意した方がいいかもしれませんね。
漢方薬・麻黄湯に注目!!
インフルエンザや風邪の初期症状に有効と言われている漢方・『麻黄湯』。
インフルエンザや風邪が流行する冬には覚えておきたい薬ですね。
インフルエンザの場合は病院に行くのが基本ではありますが、ちょっと調子が悪いかなと感じたら『麻黄湯』飲んでみるというのも有効的かもしれませんね!
皆さんも漢方薬・麻黄湯に注目してみてくださいね。
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