『ナラタージュ』が映画化!
恋愛小説『ナラタージュ』が、映画化されることが分かりました。2017年秋に公開される予定になっています。
今日は、この『ナラタージュ』の原作やネタバレ、キャスト等について、色々と書いてみたいと思います!
原作『ナラタージュ』とは?
今回映画化される『ナラタージュ』には、原作となる小説があります。
原作の小説も、同名で『ナラタージュ』というものになりますね。
『ナラタージュ』は、2005年2月に発表された恋愛小説になります。
この恋愛小説『ナラタージュ』は、『第18回山本周五郎賞候補』・『この恋愛小説がすごい! 2006年版・第1位』『本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10・第1位』・『本屋大賞・第6位』と大きな話題や賞を獲得。
23万部を超えるベストセラーとなりました。
『ナラタージュ』の作者は、島本理生さんになります。島本理生さんは、1983年5月18日生まれの女性の方ですね。
島本理生さんは、『ナラタージュ』が発表された2005年2月当時は、弱冠21歳ということになりますね。
島本理生さんの受賞歴は以下のようになっています。
群像新人文学賞優秀作(2001年)
野間文芸新人賞(2003年)
島清恋愛文学賞(2015年)
小学生の頃から小説を書いていて、15歳でコンクールで賞を受賞する等、早くから活躍をしていた方みたいですね!
原作『ナラタージュ』のあらすじは?
気になる原作『ナラタージュ』のあらすじは以下のようになっています!
お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。
Google bookより引用。
どうやら高校教師と教え子の禁断の恋を描いた恋愛小説の様ですね!
かなり激しい恋愛というか深い恋愛を描いた作品なのは、なんとなくわかりますね。
ちなみにこの『ナラタージュ』という言葉は、映画などで、主人公が回想するという形式で、過去の出来事を語ることを言うそうです。
原作『ナラタージュ』のネタバレは?
ここからは原作のネタバレを含みます。
場合によっては、映画のネタバレにも繋がってきますので注意して読むようにしてくださいね!
主人公は高校教師の葉山貴司。そしてヒロインは、葉山の教え子の工藤泉。
2人は高校で教師と教え子という関係にありました。
工藤泉はちょっとしたことからいじめにあってしまいます。そんな工藤泉の変化に気付き、相談にのったのが教師の葉山貴司でした。
2人は映画という共通の趣味もあって、いつしか引かれ合う存在となっていきます。
葉山貴司は妻がいる既婚者。しかしながら、家庭がうまくいっていなかったため、工藤泉の存在は次第に大きなものとなります。
そして工藤泉の卒業の日に、2人は教室でキスをします。
しかしそれ以上のことは何もなく、2人の関係は終わりになってしまいます。
月日は流れて、工藤泉は大学2年生になっています。
突然葉山貴司から連絡があります。『後輩の卒業公演を手伝ってほしい。』
葉山貴司が顧問を務める演劇部の手助けを依頼されます。
戸惑いながらも葉山貴司からの連絡に嬉しさもあります。
工藤泉以外にも何人かの助っ人が参加して、卒業公演の練習をスタートさせます。
そこには同じ大学に通う小野という男の子も参加していました。
工藤泉と小野は同じ大学ということもあり、卒業公演の練習を通じて仲良くなって、距離を縮めていきます。
その成果もあり、卒業公演は成功。そして小野は工藤泉に告白をします。
工藤泉は葉山貴司への気持ちを持ちつつも、小野と付き合うことにします。
しかしながら、工藤泉の中で葉山貴司への気持ちは消えることはありませんでした。
小野はそんな工藤泉の気持ちに徐々に気付いてしまいます。
小野は工藤泉を気を引こうとしますが、うまくいかず、やがてそのイライラを工藤泉にぶつけ始めます。
そんな時に、工藤泉の後輩の柚子が行方不明になってしまいます。葉山貴司から連絡が来ます。
柚子は無事に保護されますが、強姦されていて心に大きな傷を負ってしまいます。
そこにはて最終的には、PTSDで自ら命を絶つという悲しい結末を迎えてしまいます。
教え子を失い落ち込み葉山貴司を工藤泉は慰めます。そして再び2人は距離を縮めます。
しかし葉山貴司は妻とは別れたと言いつつも、まだ正式に離婚していませんでした。
最終的には工藤泉は、小野とも葉山貴司とも別れることを決断します。
そして別れる前に、1度だけ葉山貴司と体の関係を持つことになります。
体の関係を持った後に、葉山貴司はこう語ります。『これしかなかったのか?僕が君にあげられるものは。』
それに対して工藤泉は、『あなたはひどい人です』『これなら二度と立てないぐらい壊されたほうがマシです。お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある』そう答えます。
最後は葉山貴司は、妻と復縁し、工藤泉は別の男性と結ばれるという流れになっています。
ここまでが『ナラタージュ』の大まかな流れになりますね!
注目ポイントとしては、工藤泉の彼氏となる小野の存在ですね。
最初は好青年といった感じですが、工藤泉を愛すれば愛するほどにちょっと間違った方向に行動してしまう。
こういったジレンマって、ホントに好きになってしまうとけっこうありがちな気がしますよね。
そして最終的には、葉山貴司も工藤泉も別々の道を進み、『ナラタージュ』(過去の出来事を回想して話す)する。
これは僕が好きな漫画『シガテラ』に通じるところがあるんじゃないかなと思いました。
古屋実の漫画シガテラの最終回&南雲さん可愛さを考察してみた!
映画『ナラタージュ』のキャストは?
映画化されることが決定した『ナラタージュ』ですが、メインキャストと監督も発表されています。
主演は人気アイドルグループ・嵐のメンバーの松本潤さんが務めます。松本潤さんは、許されない恋に悩む高校教師・葉山貴司役となっています。
ヒロインである工藤泉役を有村架純が演じることも決まっています。
この2人は、月9ドラマ『失恋ショコラティエ』でも共演しており、その時は兄と妹という役となっていました。
そして大きく報道されている話題が、松本潤さんと有村架純さんのベッドシーンです。かなり激しく濃密なシーンになるとの話も出ているようなので、色々な意味で注目になると思いますね!
そして映画『ナラタージュ』の監督を務めるのが、行定勲さんになります。『世界の中心で、愛をさけぶ』や『GO』、『北の零年』と言った数々の名作を手掛けてきた監督として有名ですね!
工藤泉の彼氏である小野役や後輩の柚子役にどういった俳優が起用されるのかがとても楽しみですね!
映画『ナラタージュ』に期待です!
映画『ナラタージュ』は2017年秋に公開予定となっているようです!
かなり泣ける切ない恋愛映画となりそうなので、注目したいと思います!
是非皆さんも、映画『ナラタージュ』に期待してくださいね!
原作のラストのシーンに、永遠に胸がぎゅっと痛みを繰り返して、忘れられない小説です。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分からず、ただ痛みが残る…こんな物語は初めてでしたので、今回映画化されると知りまた思い出しています。よい映画になると少しは痛みも消えるでしょうか。紹介ありがとうございました。