平昌オリンピックでOARはどこの国?ロシア国歌や国旗がない理由は?
平昌オリンピックに出場している選手の中に『OAR』と表記されている選手がいて話題になっています。
一方でロシア(RUS)表記やロシア国歌・国旗がないのも話題ですね。
今日はこの2つの話題について調べてみました!
ロシア選手は平昌オリンピックに出場できない??
実は今回の平昌オリンピックではロシア選手団の参加を認めないという決まりが決定しています。
その理由として、ロシア側は否定していますがこれまで14年のソチ五輪の大会前や期間中に国家ぐるみのドーピング違反が行われたことが問題視されています。
この国家ぐるみでのドーピングという問題を重く見た国際オリンピック委員会(IOC)は他にも以下のような制裁をロシアに与えることを発表しています。
- 平昌オリンピックでロシアのスポーツ省関係者全員を排除。
- ロシアの元スポーツ副大臣ユーリ・ナゴルニフ氏を五輪から永久追放。
- ソチ・オリンピック組織委員会会長だったドミトリー・チェルニシェンコ氏は、2022年北京冬季五輪調整委員会から退任。
- ROCの資格停止にともない、アレクサンドル・ジューコフ会長のIOC委員資格も停止。
- ROCに対し、ドーピング問題の調査や独立ドーピング検査機関(ITA)の設立にかかった費用1500万ドル(約17億円)を請求。
- ロシアがIOCの求めを「尊重し実行に移した」場合には、平昌オリンピック閉会式までに制裁を解除。
つまり平昌オリンピックでは、ロシア関係者の参加や関連を認めないというかなり重い制裁を与えているようです。
ドーピングというスポーツにおいて絶対にやってはならないことを国家ぐるみでしていたということになると、この制裁も仕方がない様な気もしますね。
『OAR』表記はロシア選手!!
国際オリンピック委員会(IOC)はロシア選手団の平昌オリンピックの参加を認めないと発表しました。
国家ぐるみのドーピング疑惑がありますが、そういった行為をしている選手だけではなく、中にはドーピングをしないで頑張っているロシア選手ももちろんいます。
なのでドーピングをしていないと身の潔白を証明できる選手については、ロシアの国歌や旗を使わないという条件の元で個人としての参加を認めるという決定も発表されています。
今まではロシア選手団として出場していたために、ロシア選手の国の表記は『RUS』となっていたと思います。
今回はドーピングをしてないという一定の条件をクリアした選手は『ロシアからのオリンピック選手』=『OAR』という資格で特別に平昌オリンピックに出場することが許可されています。
『OAR』はOlympic Athelete from Russia(オリンピック・アスリート・フロム・ロシア)の略になります。
よってドーピングしてないと身の潔白が証明されているロシア選手はロシアという国ではなく、『ロシアからのオリンピック選手』=『OAR』という表記で個人の資格で平昌オリンピックに出場することになります。
なのでメダル獲得等をしてもロシア国家や国旗が使用されることはありませんし、ユニフォーム等もロシア選手団のものは使用できません。
代わりに国際オリンピック委員会(IOC)がOARのためにデザインしたユニフォームやロゴ、そして五輪旗と五輪賛歌が使用される予定になっています。
主な『OAR』選手は?
この『ロシアからのオリンピック選手』=『OAR』という資格を利用して、平昌オリンピックに出場するロシア選手は1月26日時点で169人と発表されています。
前回のソチオリンピックでは232名のロシア選手が出場しているので、単純に比較するとかなり数が減っているのがわかりますね。
主な『OAR』での平昌オリンピック出場選手として、フィギュアスケート女子でメダル候補とされているメドベージェワ選手やザギトワ選手らが出場が決定しています。
その一方で選手リストに入らず、今回の平昌オリンピックに出場できない強豪選手もいます。
その中にはスピードスケート男子ショートトラックで計6個の五輪金メダルを獲得しているのビクトル・アン選手やスピードスケート男子1500mで世界記録を持つデニス・ユスコフ選手やバイアスロン男子で前回ソチ五輪リレー金メダルのアントン・シプリン選手ら含まれていて、平昌オリンピックに出場できないことになっています。
『OAR』での出場のロシア選手に注目!
今回の平昌オリンピックで、国際オリンピック委員会(IOC)はロシア選手団の参加を認めないと発表しました。
ロシアと言えば世界の中でも大きな影響力のある国ですし、スポーツやオリンピックにおいても優秀な選手を多く送り出している国になります。オリンピックはやはり世界一を決める大会なので、『OAR』という形とはいえロシア選手が全員参加できないという最悪の事態にならなくて良かったと思います。
ただやはりドーピングはスポーツ界においてやってはならない違反だと思いますので、そこの関しては今後ロシアが国としてどういった対応をとっていくのか注目したいと思いますね。
今回『OAR』としての出場となる選手は複雑な心境のなのかもしれませんが、頑張ってほしいと思います。
皆さんも『OAR』での出場となる選手に注目してみてくださいね。
平昌オリンピックの記事はこちらにもありますので、良かったらみてくださいね!
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