全地形対応の特殊車両『レッドサラマンダー』!
日本でたった1台しかない消防車両『レッドサラマンダー』が初出動しました。
今日はこの特殊な消防車両『レッドサラマンダー』について調べてみたいと思います。
『レッドサラマンダー』とは?
そもそも『レッドサラマンダー』って何かというところですね。
『レッドサラマンダー』は全地形対応の消防車両となっています。
2017年7月現在、愛知県岡崎市の岡崎市消防本部に配備されていて、日本でたった1台のみしか存在しないめちゃくちゃ特殊な車両となっています。
大規模な災害等が発生した際に総務省消防庁の要請を受けて出動し、災害等の影響で普通の車両が進入困難な場所や地形での救助活動や消火活動、救援物資の運送等を目的に利用されます。
出動対象地域は全国各地ということで日本のほぼ中央に位置していて、高速道路のインターチェンジに近くにあり、東・西日本両方に出動しやすい愛知県岡崎市消防本部に2013年3月から配備されています。
ちなみに『レッドサラマンダー』って名前が凄く格好いいなと感じた方いませんか?僕はめちゃめちゃ思いました。(笑)
サラマンダーというのはヨーロッパで古くから言い伝えられている火の中でも生きることができる生物、または火を操る精霊等に付けられている名前になりますね。ゲームや漫画等でも火の精霊や火を操るモンスターの名前がサラマンダーというのは多くありますよね。イメージは火をまとったトカゲですかね。
『レッドサラマンダー』は、火を消火する消防車両なので火を制するという意味ではとても良い名前なんじゃないかなと思いますね。
『レッドサラマンダー』の特徴は?
では次に『レッドサラマンダー』の凄いところを紹介していきたいと思います。
まず凄いのは見た目ですね。
『レッドサラマンダー』は全長8.2m、全幅2.2m、高さ2.6m、重量約12t。とてつもない大きさですね。特殊車両とは言え、圧倒的なボディの大きさですね。
最大積載量は4400kg。
車両は前方と後方の2つが連結される様な形をしていて、車両の前部に4人、後部に6人乗ることが可能となっています。
全地形対応だけあって、タイヤはキャタピラのようなゴム製クローラーとなっています。
最高時速50㎞。
最大登坂能力は50%(坂の傾斜角でおよそ26.6度)。
総排気量は7240cc。
稼働可能気温は-30℃。
分かりやすくこの『レッドサラマンダー』の走行可能なモノを表す以下のような条件でも走破可能となっています。
- 最大60cmの段差。
- 最大2mの溝。
- 水深1.2m。
水に浮くこともできるので、水深が深い場所も進むことができます。その場合はキャタピラ部分が水掻きの様な働きをするということですね。
『レッドサラマンダー』の値段と製造メーカーは?
これだけの大きさや走破性能を持っている『レッドサラマンダー』ですが、やはり気になるのはお値段ですよね。
日本にたった1台しかない特殊車両なので、かなりお高いんじゃないかと思いますね。
調べてみたところ、『レッドサラマンダー』のお値段は約1億1000万円。
かなりお高いとは思いますが、消防車両の40mのはしご車が約1億5000万だったり、『レッドサラマンダー』のようなキャタピラがある戦車だと10億近くすることからすると、思ったより『レッドサラマンダー』はお安いのかなと思ったりもしますね。
製造しているメーカーはシンガポールの軍需関連企業である『STキネティクス』がという会社になります。
『STキネティクス』は特殊車両や戦車、飛行機の製造もしている軍需関連企業ですね。軍事関連の会社というのはあまり日本だと馴染みがありませんね。
国内販売代理店は消防車両最大手の『モリタ(兵庫県三田市)』という企業になっています。
『レッドサラマンダー』に注目!
今まであまり活躍機会がなく温存されてきた感はありますが、これからどんどん活躍してくれると思いますね。
もちろん『レッドサラマンダー』が活躍するような災害の被害が出ないのが一番ではありますが、自然災害等は避けられない部分もあるのでこれからの『レッドサラマンダー』には期待したいですね!
みなさんも特殊車両『レッドサラマンダー』に注目してみてくださいね!
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