土曜ドラマ『朝が来る』!
土曜日の深夜に『オトナの土ドラ』として新設されたドラマ枠。
6月4日から『朝が来る』というドラマがスタートします。
今日は、この『朝が来る』の原作やあらすじ、ネタバレも含めて書いていきたいと思います。
ドラマ『朝が来る』の原作は?
土曜日の深夜に『オトナの土ドラ』として新設されたドラマ枠ですが、第1弾は『火の粉』が放送されていました。
そして6月4日から放送が開始されるのが、『オトナの土ドラ』の第2弾『朝が来る』というドラマになります。
この『朝が来る』には、原作があります。
女性小説家の辻村深月さんが2015年に発表したドラマと同名の小説『朝が来る』が原作となっています。
この小説『朝が来る』は、全国の本屋さんが決める2016年の第13回本屋大賞候補にも選ばれている作品ですね。
辻村深月さんは、映画化もされた『ツナグ』で、2011年に第32回吉川英治文学新人賞受賞をしています。
2012年に発表した『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞受賞。『鍵のない夢を見る』は2013年にWOWOWでドラマ化されています。
2014年~16年まで3年連続で、本屋大賞の候補にノミネートされていて、近い将来本屋大賞受賞も期待されています。
辻村深月さんは2016年で36歳と若いので、これから更に面白い作品をどんどん書いてくれる貴重な存在だと思われますね!
ドラマ『朝が来る』のあらすじは?
ドラマ『朝が来る』のあらすじは以下のようになっています。
-
- 子供を返して…
- 「カタクラです。子供を返して欲しいんです。私が生んだアサト…くんを」その言葉にハッと衝撃を受ける栗原佐都子(安田成美)。電話の相手は、息子の実母・片倉ひかりを名乗る謎の女(川島海荷)だった……。
- 幸せな家庭に迫る“夜”
- 6本のロウソクに火が灯されたバースデーケーキを、笑顔で囲む佐都子、出版社に勤める夫・栗原清和(田中直樹)、幼稚園児の息子・朝斗(林田悠作)。3人は慎ましくも幸せな家庭を築いていた。しかし、そんなある日、佐都子の元に朝斗が幼稚園からいなくなったと連絡が入る。
- 6年前……
- 片倉ひかり(原菜乃華)は広島にやってきていた。中学の同級生の子を妊娠したひかり。両親によって養子に出すことが決められてしまったのだ。特別養子縁組支援団体・ベビーバトン代表の浅見洋子(石田えり)はそんなひかりを温かく受け止める。そこには先輩妊婦の平田コノミ(黒川智花)もいて……。
- 対峙
- ある日の正午ごろ、栗原家のインターホンが鳴る。佐都子と清和が玄関のドアを開けると、そこには一人の金髪の女が暗いまなざしで立っていた……。
『朝が来る』公式ホームページより引用。
『子供を返してください』という強烈なフレーズがとても印象的ですよね。
この2人の女性の間の何があってのか、謎が深まるドラマの始まりになっています。
幸せな家族と闇を抱えた若い女性との関係が気になるところですね。
ドラマ『朝が来る』のキャストは?
注目のドラマ『朝が来る』。
このドラマ『朝が来る』の主要キャストを紹介してみたいと思います。
主演は、栗原佐都子役を演じる安田成美さんになります。
最近ではNHKドラマ『トットてれび』に出演したり、CM等でも活躍されていて、注目ですね!
とんねるずの木梨憲武さんの奥様として有名ですが、女優としても数々の賞を受賞していて、演技力は素晴らしいと思います。
ちなみに安田成美さんの主な受賞歴は以下のようになっています。
- 第8回ヨコハマ映画祭 主演女優賞(1986年)
- エランドール賞 新人賞(1987年)
- 第13回報知映画賞 最優秀主演女優賞
- 第12回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(1989年)
- 第3回高崎映画祭 優秀主演女優賞(1989年)
- 第1回橋田賞(1993年)
- 第25回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(2002年)
これだけの受賞があると、間違いなく優れた女優さんの1人ということがよくわかりますね!
安田成美さんの演技には注目して、ドラマ『朝が来る』を見ていきたいですね!
その安田成美さん演じる栗原佐都子の夫・栗原清和役には、お笑い芸人のココリコ田中直樹さんが選ばれています。
本職はお笑い芸人ではありますが、映画やドラマにも数多く出演していて、独特で味のあるキャラクターという感じがしますね。
そして1番注目したいキャストが、片倉ひかりを名乗る謎の女性役の川島海荷さんですね!
川島海荷さんは、アイドルグループの『9nine』のメンバーとして、活動していましたが、2016年7月をもって『9nine』を脱退し、女優業に専念すると発表しています。
清純派アイドルとして活躍していた川島海荷さんが、今回金髪のギャルっぽい役というかなり今までのイメージとは、かけ離れた役を演じるところに女優業に専念するという決意みたいなものを感じますよね。
どのような演技を見せてくれるか楽しみです!
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他にも原菜乃華さんや小島 梨里杏さん、水原ゆきさんといったまだ有名とは言えませんが、綺麗な女優さんも出ていますので、その辺もチェックしたいですね!
特に原菜乃華さんはこれからブレイクする可能性がありますし、要チェックですね!
原作『朝が来る』のネタバレ!
ここから先は、原作のネタバレも含みます。
前情報なく、ドラマを見たい方は見ないでくださいね!
主人公の栗原佐都子は出版社に勤める夫・栗原清和と6歳になる長男の朝斗の3人で、タワーマンションに住み、幸せな毎日を過ごしていました。
どこにでもある幸せで平凡な家庭の栗原家ですが、唯一普通の家庭と違うところがあります。
それは息子の朝斗が栗原夫婦の実の子供ではなく、養子であるということでした。
栗原佐都子と栗原清和が結婚したのは、27歳の時でした。
子供は授かり物と自然の成り行きに任せていた2人でしたが、なかなか子供はできませんでした。
時は流れて、栗原佐都子は36歳になっていました。
夫婦は不妊治療を始めますが、検査の結果、夫・栗原清和が無精子症ということがわかります。
その後あの手この手で様々な不妊治療を受けますが、うまくいかずに子供は諦めて2人で生きていこうと話し合います。
そんな栗原夫婦がドン底にいたある日、偶然特別養子縁組というシステムがあることを知ります。
2人で生きていこうと決めた2人ですが、自分達には子供を育てる環境があるわけだから、育てる環境がなかった子供を譲り受けて育てるのもありなのではないかと考えるようになります。
そして栗原佐都子は、事情があって子供を育てられない母親と子供を育てる環境はあるのに子供にめぐまれない家庭を、特別養子縁組という形で橋渡しをしているベビーバトンという団体に登録。
その後栗原夫婦は、広島で生まれた子供を特別養子縁組として、受け入れることになります。
通常では産みの親と育ての親は対面しないのが決まりになっていますが、産みの親である片倉ひかりの希望で栗原佐都子と対面することになります。
栗原佐都子は、片倉ひかりを見て驚きます。
片倉ひかりは、中学二年生の14歳の少女だったためです。
片倉ひかりは、子供を手放したくはありませんでしたが、自分や父親も中学二年という現実、そして両親の反対により子供を手放す他に手段はありませんでした。
そんな片倉ひかりは、栗原佐都子に1通の手紙を渡します。
『いつか子供が大きくなったら渡してほしい。』
その願いとともに子供を栗原佐都子に託します。
子供は男の子で『朝斗』という名前を付けられて、栗原家の長男として幸せに育てられることになります。
朝斗が栗原家にやってきて6年。
栗原夫婦は、朝斗が養子だということを周りや朝斗本人にも隠さずに育てていました。
そして片倉ひかりから受け取った手紙も、物心ついた朝斗に読み聞かせていました。
朝斗自身も、育ての親である栗原佐都子とは別に産みの親である片倉ひかりのことを『広島の母ちゃん』と呼んで、もう1人の母親と認識していました。
そんな幸せに満ち溢れていた栗原家に、ある日突然一本の電話がかかってきます。
『子どもを返してください。』
それは朝斗の産みの親である片倉ひかりを名乗る女からの電話でした。
そして片倉ひかりを名乗る女は、栗原家まで訪ねてきます。
片倉ひかりと栗原佐都子は、子供を受け渡した時に顔を合わせていますが、そこにいたのは栗原佐都子が知っている片倉ひかりとはまるで別人のように見える女でした。
片倉ひかりを名乗る女は、子供を返してほしい。
それができないなら金をくれと要求してきます。更には、それが応じられないのであれば、朝斗が養子ということを周りにばらすと脅します。
しかし栗原家は、朝斗や周りの人にも養子という事実を話していたため脅しには乗りません。
栗原佐都子はその謎の女性に向かって、朝斗に会うかと問いかけます。
するとその女は態度を変えて、すべてを謝罪して立ち去ってしまうのでした。
その後栗原家には、警察が訪ねてきます。
先程訪ねてきたのは片倉ひかりであり、職場のお金を横領して警察が追っているというのです。
そして片倉ひかりが子供を手放してからの6年間、とてもつらい環境で過ごしてきたことを知ることになります。
片倉ひかりは、裕福な家庭に生まれました。
しかしながら、常に優秀な姉と比べられて窮屈な思いをひていました。
片倉ひかりは姉が合格した私立の中学を受験しますが、不合格。
劣等感を持ちながら、中学に進学します。
その中学で出会ったのが、同じ学年の巧です。
やがて巧と片倉ひかりは付き合い、妊娠してしまいます。
自分が妊娠したことに気付かなかったため、気付いた時にはすでに堕胎することができなくなっていました。
世間体を気にした片倉ひかりの両親は、強引に片倉ひかりの子供を特別養子縁組として養子に出すことにします。
片倉ひかりは、自分が子供を育てられる環境にないことを理解していたため、両親のいいなりになるしかありませんでした。
その後何事もなかったかのように中学を卒業しますが、片倉ひかりは再び高校受験にも失敗。
ますます両親から罵倒されるようになっていきます。
そして、家に居場所がなくなった片倉ひかりは、高校生で家出をしてしまいます。
片倉ひかりは、出産の時にはお世話になったベビーバトンの代表浅見を訪ねますが、すでにベビーバトンは解散寸前。
浅見は、片倉ひかりのために住み込みで働ける新聞配達の会社を紹介します。
しかしこれが再び片倉ひかりを闇に引きずり込むことに、なってしまいます。
新聞配達の会社で住み込みではたらいていた片倉ひかりですが、同僚に騙されの借金の連帯保証人になってしまいます。
その後、同僚は失踪してしまい、片倉ひかりは借金を肩代わりすることになり、借金の取り立てに追われることになります。
片倉ひかりは、新聞配達の会社に何も告げずに逃亡します。
そして横浜のホテルで働き始めます。
しかし些細なことから、居場所がバレて借金取りに追われることになります。
そして片倉ひかりは、とうとう働いていたホテルのお金を横領してしまいます。
それはすぐにバレてしまい、お金を工面するために苦肉の策で行ったのが、栗原夫婦を脅してお金を工面手に入れるという考えでした。
その考えは栗原夫婦が朝斗が養子ということをオープンにしていたため、失敗に終わりますが、自分が起こしてしまった過ちに深く後悔して、自殺することを思い立ちます。
『もうすべて終わりにしよう。』
片倉ひかりがそう思った時に、栗原佐都子と朝斗が片倉ひかりを見つけ出します。
栗原佐都子はこの6年の間に片倉ひかりに何が起きていたのかを知って、片倉ひかりを探していたのでした。
そして朝斗も『広島の母ちゃん』である片倉ひかりを探しつづけていたのです。
自殺まで考えた片倉ひかりでしたが、実の子供である朝斗に会ったことで思い止まります。
そして3人はすれ違い続けた過去から、一歩未来に踏み出していくことになります。
原作『朝が来る』の感想!
涙なしには見れないような話になっていると思います。
中学二年生で、両親に大きな過ちと思われる『妊娠』をしてしまった片倉ひかり。
過ちと思われた妊娠をしたことで生まれた子供が、結局最後には片倉ひかりの希望の光になったというのは、何とも皮肉な話だと思います。
またこの原作は色々な社会問題も取り上げている作品だと思いました。
不妊による不妊治療や無精子症といった問題や、若い世代の性への乱れや認識の甘さという問題、そして養子縁組というテーマにも触れていますね。
そういった意味では、色々なことを改めて考えさせられる作品だと思います。
ドラマ『朝が来る』に期待!
かなり長々としたネタバレになってしまいましたが、そのくらい引き付けられる原作になっています。
その原作のドラマ化ということで、期待が膨らみますね!
登場人物的には、原作の大きな流れ以外にも朝斗の幼稚園でのシーンや夫・栗原清和の浮気といったシーンも出てくるのではないかと予想しています。
とにかく涙なしには見れないドラマになりそうなので、皆さんも注目しましょう!
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